2024.03.16 2023年度終了証書授与式

2024.03.16 2023年度終了証書授与式

グランドエンパイアホテルにて、2023年度終了証書授与式を行いました。

   
代表挨拶

福岡女子大学国際文理学部

成曙瑛さん/韓国

アシュラン国際奨学財団の東理事長ご夫妻はじめ、先生方および関係者の皆様、こんにちは。本日は私たちのために、このような盛大な終了証書授与式を挙行していただき、終了奨学生一同、心より御礼申し上げます。私は韓国から参りました福岡女子大学・国際文理学部・国際教養学科のソンソヨンと申します。終了奨学生を代表して謝辞を述べさせて頂きます。

 私は新型コロナウイルスが深刻化し始めた2020年4月、日本に入国できず母国である韓国で福岡女子大学に入学しました。コロナ禍の影響もあり家の経済状況が悪く、想像していた大学生活を送れず勉強に集中することもできませんでした。
 私の父は私が小学5年生の時に会社を辞め、それから私の母は家族の生活を全て一人で背負わなければなりませんでした。にもかかわらず、私の日本留学のために支援を惜しまなかった母のためにも、これ以上負担をかけたくはありませんでした。韓国ではマスク工場や物流工場でバイトをし、日本ではお弁当屋さんでバイトをしました。また、節約のためにと食事をおろそかにして、痩せてしまったりもしました。勉強のための留学だったものが、時間と健康を削ってまで続けなくてはならないものになったことに、ものすごい悲しみを感じていました。

 そんな中、大学からアシュラン国際奨学財団の募集案内メールが届きました。書類を作成し面接を受けた結果、私は令和3年度一般奨学金の奨学生として採用されました。採用後、私は食費を増やして健康な食事をし、健康な体で勉強をして、無事に卒業論文まで提出することができました。また、財団の交流会に参加することで同じ韓国の留学生や世界各国の留学生、そして財団の皆様と出会えました。研修旅行では日本の様々な場所に行き、見識を深めることができました。全てアシュラン国際奨学財団のお陰様です。本当にありがとうございました。

 本日、私たちは卒業いたしますが、アシュラン国際奨学財団の奨学生としての誇りと自覚を持ち、これからも学ぶ姿勢を忘れることなく、それぞれの選んだ道を歩んで行きます。私は今年大学を卒業し、福岡のIT会社に就職することになりました。大学での専攻はIT関連ではありませんでしたが、より自分の限界を試せる環境で働いてみたくて下した決断です。大学生活で得た経験を活かし、今後も日本社会、そして国際社会に貢献できる人になれるよう努力していきます。

 最後になりますが、アシュラン国際奨学財団の東理事長ご夫妻はじめ、先生方および関係者の皆様に、改めて深く感謝いたします。私にとって、アシュランの奨学生になったことは一生忘れられない大切な経験です。アシュラン国際奨学財団の今後益々の発展と、皆様のご多幸をお祈りして、終了奨学生の謝辞とさせていただきます。