2025.06.21 2025年度奨学金贈呈式
グランドエンパイアホテルにて、2025年度 奨学金贈呈式を開催しました。



代表挨拶
九州大学大学院 金 奈美(キム ナミ)/韓国

ただいまご紹介をいただきました九州大学人間環境学府修士課程1年 韓国出身の金奈美と申します。
「第19期アシュラン国際奨学財団奨学生」を代表いたしまして、お礼のご挨拶を申し上げます。
まず、私たちはアシュラン国際奨学財団の2025年度新規奨学生として採用されたことを大変光栄に思います。そして、このような贈呈式を開催していただいた財団の方々に深く感謝申し上げます。
私は日本人の父と韓国人の母を持つ日韓ハーフとして韓国で生まれ育ちました。そのおかけで、幼少期から両国の文化に触れて育つ中で、日本の音楽やアニメ、日本ならではの街並みや美しい風景、ささやかなことに幸せを感じられる雰囲気、人々の心遣いや情緒の豊かさに深く魅力を感じてきました。その中で自然と日本や韓国の様々な社会問題にも触れることができ、特に両国のメンタルヘルス問題の深刻さに気づき、将来は少しでも多くの人々が一度きりの人生をより幸せに過ごせるように支えたいという目標が生まれました。韓国で生まれ育った私は、日本への理解をより深め、国際的視野を広げるために日本に留学することを決意しました。しかし、家庭の事情により経済的な支援を求めることが厳しい状況にあったため、それを乗り越えるために文部科学省の奨学金に挑戦し、学部時代はその制度のおかげで安心して留学生活を送りながら、心理学を学ぶことができました。今春、大学院の進学にあたり、再び経済的な問題があるなか、目標に向けて より専門的な学びや研究を行うためには、どうしても大学院に進学したいという強い気持ちがありました。大学院では授業や研究、実習などの様々な活動がある中で、アルバイトに時間を費やすことは難しく、夢と現実の狭間で心が折れそうになることもありました。
このような困難な状況の中で、温かい手を差し伸べてくださったのがアシュラン国際奨学財団の皆様です。この場にこうしていられることは、私にとって、これまで頑張ってきたことが報われるような経験です。「自分自身の道を信じて誠実に頑張っていると、機会は必ず来るよ」と声をかけていただいたように感じ、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。財団の皆様からの支援により、経済的負担から解放され、学業生活や研究活動、国内外の学会発表にも積極的に参加したいという計画も実現できるようになりました。それだけでなく、資格取得に向けた専門的な学びを深め、専門知識を活かした社会貢献への道筋がまた一歩、明確に見えてまいりました。
私は、卒業後、機会があれば博士課程に進学し研究をさらに深めたいと考えております。将来は研究者でありながら心理臨床家として実践現場にも携わり、臨床心理学の視点から社会問題を深く研究し、その成果を実践に活かすことで、日韓の心理的支援システムの発展に貢献したいと考えております。また、国際的に活躍できる研究者・実践家となり、一人でも多くの人がより豊かで健康な人生を送れるように支援したいです。
最後に、私を含め第19期アシュラン国際奨学生は、貴財団の皆様からいただいたこのかけがえのない機会を大切にし、日々成長を続けながらそれぞれの目標に向かって精進して参ります。また、ご厚意ご期待に応えられるように、引き続き学業に励み、有意義な事に挑戦して行くことを誓います。今後とも私たちのことを温かく見守っていただけますよう、心よりお願い申し上げます。
ご清聴ありがとうございました。

