2023.07.16 令和5年度奨学金贈呈式

グランドエンパイアホテルにて、令和5年度 奨学金贈呈式を開催しました。

   
代表挨拶

九州大学  具 珉志(グ ミンジ)さん/韓国

ただいまご紹介いただきました、九州大学文学部4年生、韓国出身の具珉志と申します。

「第17期アシュラン国際財団奨学生」を代表いたしまして、お礼のご挨拶を申し上げます。まず、私たちはアシュラン国際奨学財団の2023年度新規奨学生として採用されたことを大変光栄に思います。そして、贈呈式を開催していただきました財団の方々に感謝申し上げます。

 私は幼い頃から日本に興味を持ち、中学2年生の時、第2外国語として日本語を選ぶほど日本語と日本の文化に深い興味を持っていました。約1年間、学校の授業で歌や映画、ドラマを通じて日本語を勉強しました。それをきっかけに日本のドラマや映画、番組を見ることが趣味になり、新しい言語、新しい文化を学ぶことの楽しさを知ることになりました。時間が経ち高校3年に入る頃、大学入試を始める時期に私は日本への留学を決めました。日本語は中学生以来使ってこなかったこともあり、よりレベルの高い文法や単語の勉強は大変でしたが、当時まで見てきたドラマと映画のおかげで1年後、無事九州大学に入学することができました。

 しかし、2020年、入学はしたものの、新型コロナウイルスの影響で大学1年の12月まで日本に入国できない状況が続きました。日本での生活を楽しみにしていた私にとってはとてもつらい時期でした。そして2020年12月、日本が外国人の入国制限を解除し入国でき、やっと思いが叶い、やる気満々で日本生活を始めました。しかし一人暮らしを始めてから私の生活には、長時間のアルバイトが待っていました。月15万に至る生活費を全額親にもらうには相当負担になっていたからです。私は週24時間という長い時間をアルバイトに使い始めました。ファミリレストラン、雑貨屋、コンビニなど、様々なアルバイトをしながら生活費を稼ぎました。日本でのアルバイトは社会生活の勉強になりましたが、やはり疲れもあったので勉強に集中できないことが多くあり、勉強とアルバイトの両立の難しさを実感している日々でした。

 その様な時に助けの手を差し伸ばしてくださったのがアシュラン国際奨学財団のみなさまでした。今の私は感謝の気持ちで溢れています。財団の支援を受けることで私はやっとアルバイトの時間を減らし、大学院の入試や自分の研究にもっと時間を使うことができるようになりました。また、韓国にいる家族が経済的な負担を抱えなくなったこともさらなる幸いであると考えております。この恩恵を忘れず、より研究に精進し、将来有能な人材になりたいと心に決めました。

 最後に、私を含め第17期アシュラン国際奨学生は、貴財団の期待に応えるように、引き続き学業に励み、有意義なことに挑戦していくことを誓います。

ご清聴ありがとうございました。