2019.06.29 令和元年度奨学金贈呈式

グランドエンパイアホテルにて、令和元年度 奨学金贈呈式を開催しました。

   
代表挨拶

東京工業大学  宋 禛漢(ソン ジンハン)さん/韓国

「第13期アシュラン国際奨学生」を代表し、お礼のご挨拶をひとこと申し上げます。よろしくお願い致します。 まず、アシュラン国際奨学生にご採用いただき大変光栄でございます。そして、このように盛大な贈呈式を開催くださいました財団関係者の皆様に感謝申し上げます。

私が韓国で在学していた高校は毎年日本の高校との交流会を行っていました。そのため日本人学生と仲良くなる機会が多く、自然に日本のことにも興味を持つようになりました。その時はあくまでも興味程度でしたが、高校3年生になった後、日本の大学に在学していた先輩との相談がきっかけで日本への留学を決めました。そして私は「第7期日韓共同理工系国費留学生」に選抜され、2007年から日本留学生活を始めました。

日本の優れた科学技術を学び日韓両国の社会に貢献することが一番の目的でしたが、日本人友達を含め様々な国から来た留学生たちとも交流しながら留学生活を楽しく満喫していました。自分と違う考え方を持っている相手への理解が身につき、世の中を見る視野を広げられる貴重な経験でした。

学部を卒業した私は電子工学の中でも最も興味あった半導体を深く研究していきたいと思い、今の研究室がある大学院に進学しました。修士課程の時は半導体の微細化技術に関する研究を行い、現在の博士課程ではパワーデバイスの研究を行っています。しかし、大学院での研究は思ったより忙しく、他の留学生との交流機会もますます少なくなっていました。さらに、大学院からは私費留学生となったため生活にかかるお金に対してもすごく負担を持っていました。アルバイトができる時間もなかったため心配な日々が続いていました。

そんな時、この私に救いの手を出してくれたのがアシュラン国際奨学財団でした。貴財団のおかげで私は生活の心配をすることなく研究に専念できるようになり、また昔のように留学生交流会の機会を得ることができました。まるで10年前に戻ってきたようでとても嬉しく思っています。

最後に、アシュラン国際奨学財団の東理事長、財団の皆様のご支援に再び、厚くお礼を申し上げます。
私を含め第13期アシュラン国際奨学生はこの感謝の気持ちを忘れず、学業に励むことを誓います。
そしてお互いにこのご縁を大切にして、ずっと心に残り続ける思い出を作っていきたいと思います。 これからどうぞよろしくお願い致します。